チューリッヒは世界の銀行業の中心として知られています。裕福で多忙な人々の住む街である以上に、チューリッヒはダダイスト運動などアヴァンギャルド芸術の発信地となった地であり、またジェームズ・ジョイスが ’ユリシーズ’ を執筆した地でもあります。市内にあるファインアート美術館は、15世紀の宗教イコン画からダリ、アープ、ホックニー、セザンヌ、ゴーギャン、ムンク、ピカソといった近代絵画まで、ヨーロッパ有数の広範囲なコレクションで知られています。
観光客はチューリッヒの石畳の道を散策したり、博物館や美術館を見学したり、蚤の市を覗いたり、チョコレート工場を見学して無料のお菓子をもらったりと、様々な過ごし方ができます。チューリッヒは他のヨーロッパ諸都市に劣らず、活気ある多民族社会です。スイス人の徹底した秩序感覚と、整然と正確さへの情熱によって、しばしばとりすました、堅苦しい都市と思われがちですが、夜になると、ナイトライフはその正反対だということを発見するでしょう。
チューリッヒの起源は、古代ローマ帝国が紀元前15年に駐屯地トゥリクムTuricumを置いたことにさかのぼります。都市の形態は10世紀ごろに成立しました。16世紀には、指導者フルドリッヒ・ツヴィングリHuldrych Zwingliのもと、スイスの宗教改革の拠点となりました。今日のチューリッヒは、スイスが世界の金融センターとなっていることから、多くの銀行家や金融関係者が住んでいます。すべての主要な銀行がチューリッヒに拠点を置いていますが、なかでも中心となる地区はパラデ広場Paradeplatzです。ここには高級ブランドのブティックやエレガントなショップが軒を連ね、最先端のバーや魅力的なカフェなどもチューリッヒ中央駅 Hauptbahnhofからチューリッヒ湖にかけての通りに並んでいます。
チューリッヒ市民は、高い生活水準を享受し、それは旧市街に並ぶファッショナブルなバーやカフェ、レストランなどに見てとることができます。リマートLimmat川の両岸には広い歩行者専用の遊歩道があり、大変風情があります。